HERMETO PASCOAL E GRUPO
"
Munde Verde Esperanca"
SELO RADIO MEC
去年の来日ライヴの模様をTVで見て、あまりのスゴさに行かなかったことを心底悔やんでいたら、バンド編成の新作が届いた。レコメン、ジャズ、ポスト・ロック、自分が好きだった音楽のすべてのオリジンがパスコアールにあることを再確認。全音楽ファン必聴。
プレフューズ73
"ワン・ワード・エクスティングィッシャー"
BEAT RECORDS
謙虚な天才スコット・ヘレンのプレフューズ名義での待望のセカンド・アルバム。本人が「オレはエディット大魔王だ!」と宣うように、あらゆる音を切り刻んでファットでメロウなヒップホップに仕立てるセンス&テクニックはまさに神業。テンション高いです。
浜田真理子
"mariko live〜月の記憶〜"
美音堂
昨年11月に催されたピアノの弾き語りのみによるソロ・コンサートを、開始ベルからアンコールの最後まで、省略なしで完全収録した、ライヴ盤史に残る2枚組。あの時の染み入るような感動が蘇った。浜田さんの声を聴くと、うたの神様っているんだな、と思う。
清水一登、鬼怒無月、芳垣安洋
"Opabinia"
TUTINOKO LABEL
先日、幻のユニット「おU」のライヴ音源もリリースされた知る人ぞ知る鬼才清水と、鬼怒、芳垣という当代きっての達人ががっぷり組んだ馬鹿テク・トリオ。ただでさえ異様に豊穣で複雑な3人の音楽性がミックスされて、前人未踏&形容不能の濃厚音楽が誕生!
ヴァルティナ
"イキ〜エターナル・プレス"
KORUNA MUSIC
僕が長年偏愛するフィンランドのトラディショナル・ポップ・グループ、3年ぶりの新作。結成20年、メンバー・チェンジを重ねつつも、超絶テクのハイトーン早口女性コーラスと変拍子リズムの合体による怒濤の感動は健在。今回はしっとりバラードも多いです。
LOREN CONNORS
"The Departure of a Dream Vol.?"
FAMILY VINEYARD
ジム・オルークが個人制作したDVDで無声映画『裁かるるジャンヌ』にコナーズが音楽を付けたのがあるのだが、これがスゴい。と思ったら一時に較べれば久々のこのアルバムも大変な傑作。もはや「ギターの音」ではなく、完全に「ローレン・コナーズの音」!
SUZUKISKI
"helix"
SOUP DISK
久しぶりのスズキスキー。独特の浮遊感と牧歌的ロマンチシズムに満ちた精妙なエレクトロニクス・ミュージックの世界は更にレンジを拡げ、カンタベリー系や70年代ジャズ・ロックにテクノやハウスのフィルターを通したような美しい曲が並ぶ。文句なしの傑作。
NO NECK BLUES BAND
"Intonomancy"
S@1
最近またアクティヴになってきたNNCK。アナログのみの新作も複数出ているが、これはニューCD。エレクトロ・アコースティック・サイケデリック・フォーク!。故フェイヒイのレヴェナントから出た大傑作"Sticks and Stone..."にも劣らぬ素晴らしい作品。
ワイアー
"センド"
P-VINE
思わず「マジかよ!」と叫んだ(喜んで)英国パンクの超重要バンドの復活アルバム。ATP出演はシャレじゃなかったのね。しかもソロ活動での実験性を敢えて封じ込め、初期を彷彿させるラフでワイルドなパンクを全編やってのけてるのだから痛快。カッコイイ!
空気公団
"こども"
COA RECORD
セカンド・フル・アルバム。題名は「こども」だが、ここには、ある意味でぐっと「おとな」になった空気公団がいる。山崎ゆかりのヴォーカルは、涼しげな可憐さから暖かみに満ちた包容力へと、微妙に表情を変え、曲想も思わぬ膨らみを見せている。おかえり。
青木孝允、小栗栖憲英、高木正勝
"come and play in our backyard"
BEAMS RECORDS
現在はそれぞれソロ・アーティストとして内外で脚光を浴びる3人が、学生時代以来ふたたび集って作り上げた作品集。生楽器とコンピュータの結合例は最近多いけれど、彼らの場合は、音楽を作る根っこの部分と繋がってることが分かる。心地よい風が吹いてる。
THE MATTHEW HERBERT BIG BAND
"Goodbye Swingtime"
ACCIDENTAL
昨年夏の来日公演も絶賛されたハーバート率いるビッグ・バンド、アビーロードで録られたアルバムが登場。ゴージャスなアレンジとドラマチックな演奏が、物音サンプリングと優雅に合体。歌姫ダニ・シシリアーノに加え、なんとアート・リンゼイがゲスト参加。
THE GUITAR PLUS ME
"Touch Me"
FINE TUNING!
名前が気に入って聴いてみたら、おとなしそうな、でも芯は強そうな青年が、淡々とギターを弾きながら歌っていた。清らかで、どこか聖らかでさえあるメロディに派手さは皆無だが、妙に心に残るものがある。全編英語だがシオザワ・ヨーイチという名の日本人。
V.A.
"Guitars Undressed"
MARRAKECH RECORDINGS
ここ数年、精力的に活動を継続しているギタリスト宮本尚視がコンパイルしたコンピ。オレン・アンバーチ、シフツ、デヴィッド・グラブス、リチャード・ヤングス、リー・レナルド、ラファエル・トラルという超豪華なラインナップ。内容は勿論、ジャケも良い。
モナード
"ソシアリズム・ウー・バルバリー(ベッドルーム・レコーディングス)"
P-VINE
ステレオラブのレティシアによるソロ・プロジェクト、最初のシングルが出てから数年を経てのファースト・アルバム。本体とは趣きが違う、宅録的リラックス・ムードのSSW風orカントリー風電子ポップ(だが内容は極めて政治的)。ティムや故メアリーも参加。
NYANTRA
"Cosmos"
NOON RECORDS
スーパーカーの中村弘二=ナカコーによるソロ・ユニットのミニ・アルバム第二弾。プリミティヴであるがゆえに自由でおおらかな電子音は、テクノの生まれたての頃を思い出させる。シンプルな音像で構成されていながら、不思議なスケール感があるのが魅力的。
SHY CHILD
"PLEASE CONSIDER OUR TIME"
ROMZ JAPAN
ロムズ・ジャパンがイントロデュースするニューヨークのドラムス&シンセ・デュオ。80年代ニューウェーヴ&エレポップの一部が持っていた、どこかほの暗い、しかめ面しながら笑ってるような屈折したポップさを思い出させるサウンド。かなりオモシロいです。
JANET BEAN AND THE CONCERTINA WIRE
"Dragging Wonder Lake"
THRILL JOCKEY
スリル・ジョッキーの古参バンド、フリークウォーターのメンバーによるソロ・アルバム。レーベル色からは想像しにくい、本物のカントリー・ロックをたっぷりと。ちなみにもう一人のメンバーであるキャサリン・アーウィンも、昨年ソロ・デビューしています。
オシレータ
"ポピュラリティ"
GEO CO.LTD.
女性ヴォーカル2人を擁する6人組。ピアノやヴァイオリン、フルートといった生楽器のアンサンブルと、精緻なコンピューター・マニュピレートの出会いが演出する、たおやかなポエジー溢れるサウンドは、『ミラノ』あたりの竹村ノブカズを想起させる。注目。
新川忠
"スウィート・ヒアアフター"
MEMORY LAB.
プレYMO時代の細野晴臣や、初期ヴァン・ダイク・パークスを好きなミュージシャンは数多いけれど、ここまで見事に完璧に敬愛の念を表明しつつ、しかもしっかり自分自身の音楽にもしているひとは初めて知った。曲、歌、アレンジ、録音、すべてよし。期待大。
近況:出会いと別れの季節ですね。最近、年のせいか(?)学生の頃に読んだ小説家にふたたびハマり、古本屋サイトで買い漁ってます。昔は貧乏だったので(今もあまり変わってないけど)ほとんど売ってしまったのです。小島信夫、古井由吉、藤枝静男(この人だけは全集をずっと持ってます)とか。小説といえば一部で話題の藤林靖晃、まだ「新現実」のしか読んでないですが相当良いです。小説を読んで泣いたのは久しぶりのことでした。