CORNER
"
走るナマケモノ"
CARNAGE
HUSKING BEE磯部正文のソロ・プロジェクトが遂に始動。エモ・ミーツ・トラッドとでも評すべき練り上げられたメロディ・ラインが、ネオアコからフォークトロニカまで射程に入れたレンジの広いアレンジに映える。一枚のアルバムとして大傑作だと思います。
BUFFALO DAUGHTER
"Psychic"
V2
誤解を恐れずに言えば、ジャーマン・ロックの世界レヴェルでもっとも正統なる後継者がここにいる。いや、そんなことは前から言われてたけど、ますます正体を現してきたという感じだ。クールでハードでポップなミニマル・エレクトロック。カッコ良すぎです。
CYMBALS
"Requests"
VICTOR ENTERTAINMENT
ライヴ・ベスト・アルバムです。スタジオで作り込まれたオーディオ・ポップというイメージが強かったんですが、これを聴いて印象が変わりました(僕はライヴ未体験)。良い意味でラフで、ある意味ワイルドな演奏によって、逆に曲の端正さが際立ってます。
SHIRO THE GOODMAN
"Dance Crazy.Till A Meal Gets Rotten"
ROMZ
アナーキーでぶっ飛んだイメージばかりが喧伝されてる感が強いロムズ周辺ですが、実際のシロー君は聡明で誠実、文字どおりのイイ奴なんです。このDJミックスは愛と狂喜の盆踊り的な彼のプレイが濃縮されてますが、単なるやり放題でなく数本筋が通ってます。
V.A.
"Wooden Guitar"
LOCUST
興味深いリリースを続けるNYのローカストからアコギだけのコンピ。ジャック・ローズ(ペルト)、一部で話題のシュテファン芭蕉ユンガン、国際的注目を集めつつある秋山徹次、そしてサンシティ・ガールズのサー・リチャード・ビショップ。神秘的な弦の秘儀。
VILLALOBOS
"Alcachofa"
PLAYHOUSE
ミニマル/クリック・ハウスの最注目DJリカルド・ヴィラロボスが自らのトラックを集成したアルバムをリリース。本人が歌ってます。無機質を極めるとユーモアに突破するというのが、この種の音楽の魅力のひとつであるわけですが、これは最高。かなりの才能。
SUSUMU YOKOTA
"Laputan"
SKINTONE
鬼才ススム・ヨコタの新作は、全編ノン・ビート。これはヨコタさんによる2003年現在の「セレクテッド・アンビエント・ワークス」(AFX)です。ヴォイス、シンセ、ピアノ、ギター、フィールド・レコーディング‥‥時間を超越したイマジネーションの奔流。
CHRIS BROKAW
"Wandering As Water"
RETURN TO SENDER
カムそしてプルマンのクリス・ブロカウがアコギとヴォーカルとタンバリンだけで作り上げたソロ・アルバム。実はすごく期待して聴いたわけでもなかったのですが、非常に良いです。アメリカーナの風情と程良いロマンチシズムとがジェントルに合体しています。
ELEVENTH DREAM DAY
"Prairie School Freakout w Wayne EP"
THRILL JOCKEY
スリル・ジョッキーから、レーベル設立のきっかけにもなったイレヴンス・ドリーム・デイの初期作品(88〜89年作)が2枚組でリイシュー。直線的で頑なでパンキッシュなロケンロール。ちなみに現トータス&ブロークバックのダグ・マッカムもメンバーです。
PLURAMON
"Dreams Top Rock"
KARAOKE KALK
A-MUSIK人脈で最も謎めいた存在、プルーラモンことマーカス・シュミックラーの新作は、これまでとはまったく違うタイプのポップ・ソング・アルバム。しかしキース・ロウやケヴィン・ドラムのギターをバックにジュリー・クルーズが歌うなんて!スゴイです!
MARK RIBOT
"Scelsi Morning"
TZADIK
現在最も“オリジナル”なギタリスト=コンポーザーのひとりマーク・リボーの新作はタイトルにも示されているように、イタリアの異端の作曲家ジャチント・シェルシにインスパイアされた、重厚で濃密なリチュアル・ロック・アンサンブル。異様な緊迫感です。
THE BOOKS
"The Lemon Of Pink"
TOMLAB
日和見フォークトロニカへ次々変節する独レーベル勢の中でひとり気を吐くトムラブからザ・ブックスのセカンドが登場。デビュー作以上にアメリカン・フォーク色を増した凝りまくりのサンプリングトロニカ。いきなりの「石焼〜き芋〜」には笑いました(?)。
SLOWLY MINUTE
"Somewhere in Recollections"
CHILDISC
いまやチャイルディスクを代表する存在へと成長したスロウリー・ミニットの新作。単なる幼稚さや手抜きを好ましい素朴さと勘違いさせようと画策する輩が跋扈するなかで、きっちりと丁寧に楽曲を磨き上げながら、真の音楽的童心を失わない姿勢は清々しい。
CERBERUS SHOAL
"Charming The Knoblessone"
NORTH EAST INDIE
ポートランドを拠点とする一風変わったバンド、サーベラス・ショール。泣かせる民謡サイケ・ロックをやらせたらピカイチです。サンシティ・ガールズ&ジョン・フェイヒイの懐刀スコット・コルバーンと一緒に作り上げたこの新作は彼らの最高傑作。深いです。
RICHARD DEVINE
"ASECT:DSECT"
P-VINE
一体どうしてるんだろう?といささか心配してましたが、やっと還ってきました、天才リチャード・デヴァイン。偏執狂的に音像にこだわったホログラフィック・エレクトロ・アコースティックと過激なビート構築は更なる次元へと至り、ますます孤高の存在に‥‥
KODAMA(ECHO)FROM DUB STATION
"A Silent Prayer"
SPEEDSTAR
こだま和文のニュー・アルバムは、「9月11日」を前にした時の無力感と哀しみを出発点にしながら、だがしかしそれを希望と期待へと繋いでいこうとする深い意志と決意を感じさせてくれる作品になっている。音楽的にはますますシンプルに、だが説得力が違う。
羅針盤
"会えない人"
LITTLEMORE RECORDS
山本精一の数ある活動の中でも、羅針盤は内なる中心というべき位置にあるものだと思う。ここには山本さん、という人がいる。いや別にこれが素ってことじゃなく、逆に羅針盤の山本精一に敢えてなろうとしてる山本さんの姿が、とても感動的なのだ。4曲入り。
MIROQUE + JOYWIND
"Coral Reef Propeller"
360°
引く手あまたのミロク嬢とカチャマイの秘密兵器ジョイウィンドのコラボレーション・アルバム。いかにもこの二人らしいアメーバチックでメリーゴーランディックな電子音響の小曲が沢山詰め込まれているが、どこかナイトメアぽい空気もあって、油断ならない。
LABCRY
"Labcry"
VIBEON
タイトルにバンド名を冠した時は心機一転の勝負作というセオリー(?)通り、ラブクライが2年ぶりに完全復活であります。とはいえ寧ろ以前より力みも気合いも感じられなくて、すごくリラックスしてます。このバンドならではの好ましい青臭さも絶好調!
MATMOS
"The Civil War"
P-VINE
ビョークとのツアーが忙しすぎて自分たちの録音はなかなか進まない、とか言ってたけど、ドリューのソフト・ピンク・トルースに続き本体マトモスもアルバムを完成。トラック主体のSPTに対して、こちらはバンド的要素も導入した新機軸。ちょっぴりシリアス。
近況
送ればせながらPTA『パンチ・ドランク・ラヴ』。僕は『マグノリア』よりもずっとこちらの方が好みです。というか個人的に物凄く好きな種類の映画でした。ジム・オルークも絶賛してました。少しずつリハビリ(?)も兼ねて映画を見るようになってきました。ていうか昔よりも素直(?)に画面に向き合えるので、精神衛生上もいいし。しかし今年ももう9月ですね。なんて早いんだろ。そろそろ仕事関係は来年の話になってきました。