大友良英 & 竹村のぶかず
"
Turntables and Computers"
DAT/HEADZ
今年2月、大友良英と竹村のぶかずは初めてのコラボレーション・ライヴを行った。これはその完全記録盤。ターンテーブルとコンピュータによる、途轍もなくスリリングでアメージングなサウンド・カンバセーション。この紛れもない「事件」に遭遇して欲しい!
ATMOSPHERE
"Seven's Travels"
RHYSMESAYERS/EPITAPH
あっという間にシーンの中核に場を得ていたスラグ&アント=アトモスフィア、遂にメジャー・デビューです。必ずしもそのせいというわけでもないのでしょうが、とにかく全体にキャッチーなノリが貫かれていて、生楽器の使い方も非常にオシャレ。抜けました。
DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN
"Structure et Force"
P-VINE
なんと「構造と力」とは。意味なく吹き荒れる80年代リヴァイヴァルのさなか、菊池成孔もそこで踊るのか?、と一瞬不安になりましたが、実は違う(と思いたい)。ここにあるのはもっとややこしい何かだ。題名そのままのデコンストラクテッド・フュージョン!
湯川潮音
"うたのかたち"
THINK!POP RECORDS
デビュー作のアカペラ・アルバムは聴いてないのですが、鈴木惣一朗、高橋健太郎、オオヤユウスケ(ポラリス)、新川忠が曲を提供し、西脇一弘(さかな)や坂田学(ポラリス)が演奏に参加したこの作品はとても素敵です。何より本人の可憐な歌がいいのです。
THEMSELVES
"The No Music Aiff's...The No Music.remixed"
ANTICON
先だってのアルバムのリミックス+新曲+エンハンスドのビデオから成るアルバム。リミキサーとしてアンチコンの他にハーヴァツキー、フッド、グレープドープことジョン・ヘーンドン(トータス)、ノットウィスト、エレクトリックバーズが参加。面白いです。
PETER BLEGVAD & ANDY PARTRIDGE
"Orpheus The Lowdown"
PONY CANYON
英国牧歌的ねじくれポップの二大天才ピーター・ブレグヴァド(スラップハッピー)&アンディ・パートリッジ(XTC)。長年来の親友でもある彼らが「オルフェウス」を基に作り上げた優雅で重厚な音絵巻。朗読+音楽というそっけない作りながら流石の完成度。
MARIA RITA
"Maria Rita"
WEA
マリア・リタって誰?と思うでしょうが、何を隠そう、エリス・レジーナの実娘なのです。超大型新人ということで、このデビュー作、ブラジルでは発売一週間で十万枚売れたそう。ミルトン・ナシメントやリタ・リー、レニーニなどが楽曲を提供、当然傑作です。
二階堂和美 + モユニジュモ
"live 08/feb/2003"
MOROHEIYA RECORDS
何というか、出会うべくして出会ったという感じ。エキセントリックが自然体な(?)巷で話題のシンガー・ソングライターとラッパー&トラックメイカーが合体。こういう組み合わせってヘタすると唯の滅茶苦茶になるんだけど、絶妙なバランス感で思わず昇天!
POLARIS
"Family"
FAMILYSONG/POLYSTAR
セカンド・フル・アルバム。明るさと切なさとの微妙な混合感(そして微妙な擦れ違い感)がこのバンドの最大の魅力だと信じる僕としては、冒頭に置かれた「星と願うなら」みたいな曲は大好き。と思えば驚くような過激なアレンジの曲もあって、かなり意欲的。
GNU
"suro"
CUBIC MUSIC
サックス奏者大蔵雅彦率いるプログレッシヴ・ジャズ・コンボ、ヌーのヌー・アルバムは、トレードマークの複雑骨折アンサンブルから更に一歩進んで、もはや世界的にも類のない恐ろしく独自の世界に突入している。演奏というよりも演×奏か演÷奏という感じ?
羅針盤
"福音"
LITTLE MORE
ふと気付いたら、またしても「月刊山本精一」状態に至っているが、紹介しないわけにはいかないのだった。この通算5作目となる「福音」は、これまでの羅針盤でもっともストレートな作品になった。そしてこのことには多分意味がある。強く、そして儚いうた。
豊田道倫
"アプローチ"
BUMBLEBEE RECORDS
パラダイスガラージを(たぶん)封印中の豊田君の2枚同発新作その1。かねてから作りたいと話していたギター・インスト・アルバム。佐内正史写真展のサントラ曲を含む全7曲。信じられない事だが、ここで響いているギターは彼自身の他の何にも似ていない。
豊田道倫
"実況の夜"
BUMBLEBEE RECORDS
そしてこちらが2枚同発新作その2。「ラジオたんぱ」でのスタジオ・ライヴの模様を記録したもので、驚天動地唯我独尊抱腹絶倒唯一無二のパラガワールドを堪能できる。しかし合間に入る司会の熟女アナのトークがあまりにも笑える(本人ではなくて)。必聴!
倉地久美夫
"I Heard The Ground Sing"
美音堂
NHKの「詩のボクシング」で優勝していたなんて知りませんでした。4年半ぶりのアルバム。バックはもちろん盟友、菊地成孔&外山明。「日本語ロック」という妙な言葉がかつてあったというが、ここまで日本語を酷使し愛玩したロックがかつてあっただろうか?
CHAPLIN
"About 6 Hours"
ZIQ REC
ひとよんでチャップリン。その正体は、京都のエクスペリメンタル・ターンテーブル・ユニット、バスラッチのexメンバー。REQとかセンセーショナルとかにも通じる、混濁した電子音の錯綜の中から変幻自在のビートが立ち上る音響メタヒップホップ。注目です。
PIPIN
"今、ここ"
loka/美音堂
浜田真理子が所属する美音堂内の新レーベルより、福岡で活動するシンガーソングライター杉かおりによるソロ・ユニットの初音源となるミニ・アルバムが登場。異様なほどコケティッシュな歌いぶりに一瞬面食らうが、その背後に隠れた深さはまちがいなく本物。
AKIYAMA TETUJI
"Don't Forget to Boogie!"
IDEA
日本の、いや世界のインプロヴァイザー諸氏から「キャプテン」と呼ばれ頼りにされてきた秋山徹次。彼の出番がやってきた。各国のレーベルから次々出る作品はすべて傑作。重量アナログ盤LPのみでのリリースとなる本作は前人未踏のギター・ブギー・アルバム。
LULLATONE
"My Petit Melodies"
CHILDISC
チャイルディスク初の外国人アーティストとなったララトーンことショーン・ジェイムス・シーモア君は、米のオーディオドレッグスからもリリースする新鋭エレクトロニカ・アーティスト。カシオトーンや女の子ヴォイスを使ったイノセントでピュアな電子音楽。
PLASTIKMAN
"Closer"
NOVAMUTE
プラスティックマン=リッチー・ホウティンの、おそらく誰ひとり予想していなかった新作。彼が「テクノの原理」を剔り出してみせた経緯については拙著『テクマテ(略)』を参照。ミニマル・テクノの先にあるもの。テクノ(ロジー)の底にあるもの。超傑作。
半野喜弘
"Lido"
SONY MUSIC
フランス語、英語、ポルトガル語のヴォーカルを駆使し、生楽器群をフィーチャーしつつ、クリック&グリッチ以降のエレクトロニカも照準に入れた、真に感動的な「音楽」。ジョアン・ラ・バーバラ、アート・リンゼイが参加。半野喜弘の最高傑作だと思います。
近況
こんな事ばかり書いていて自分でもうんざりですが、物凄く忙しいです。やんなっちゃうくらい。失踪したいくらい。しませんが。ヘッズのホームページ内に自分のアーカイヴ&覚え書きのコーナーを作りました。http://www.faderbyheadz.comの「AS PAGE」から入ってください。11月はヘッズ主催のイヴェントが幾つもある上に、個人的に神戸と大阪に出張もする予定。そろそろ一度身辺整理しないと、もはやどうにもなんないかも?