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■ SEÑOR COCONUT AND HIS ORCHESTRA(セニョール・ココナッツ・アンド・ヒズ・オーケストラ)/ATOM(アトム)
1994年に設立した自身のレーベル、ラザー・インタレスティングからゆうに200枚(!)を越えるリリースを誇る鬼才中の鬼才、アトム・ハートことウヴェ・シュミットは、まず85年前後からドラマーとしての活動を始め、そしてすぐにドラムキットをドラムマシーンに持ち替えて、初期はテープ・ミュージックやテクノ/アンビエントの制作を行っていた。その後既存のテクノ・フォーマットからは距離を置いて、ラザー・インタレスティング設立後はエレクトロニクスを主軸に置きながらもラテン、ジャズ、ラウンジ、ヒップホップ、ハウスなど、ありとあらゆる音楽の制作に着手、そのうえ膨大なリリース作品の中で引用される音楽スタイルのすべてを独自の方法論でねじ曲げ、まったく新しい音楽へと作り替えてしまった。作品リリース量と比例して別名義も極めて多数だが、中でもバーント・フリードマンとのデュオであるフランジャーや、奥方リサ・カーボンとのコラボレート、そしてクラフトワークをラテンでカヴァーして大きな話題を巻き起こしたセニョール・ココナッツとしての活動は特に有名。また、近年ではフランクフルトからチリのサンチアゴへと移住したアトム・ハートと、逆にサンチアゴからベルリンへ移住したリカルド・ヴィラロボスやダンディ・ジャック、チリ出身で現在スイス在住のルチアノらと共に、チリ派クリック/ミニマルハウスのコレクティヴであるルタ・シンコ(Ruta
5)を形成、ダンス・ミュージックのもっともカッティングエッジな側面を切り開いている。ここのところは再び初期の音楽的影響の源泉であるアシッド・テクノへの愛情を形にすることに心血を注いでいたが、今回の来日ではセニョール・ココナッツとして待望のステージを日本で初披露、総勢11名の来日チームが、一丸となって愉快で素敵なエンターテイメント・ショウをお届けします。
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■ MOUSE ON MARS(マウス・オン・マーズ)
ドイツが誇るスーパーユニット、マウス・オン・マーズは、アンディ・トーマとヤン・ヴェルナーによって結成され、かの国に連綿と伝えられる音楽的歴史の中でも突出した部分──つまりジャーマン・ニューウェイヴや実験音楽やテクノ──を一手に引き受けて圧縮してずたずたに引き裂いた、キュートかつストレンジなサウンドで世界的な評価を固めている。2001年の『Idiology』以降はヤンとアンディに加えてバンド初期からレコーディングに参加していたドラマー/ヴォーカリストのドド・ニキシをライヴ・ステージの要として配備し、パフォーマンスの面でも圧倒的なユニークさを手に入れた。これまでの主なアルバムは『Iaora
Tahiti』(95年)『Autoditacker』(97年)『Niun Niggung』(99年)『Idiology』(2001年)など。また、2004年の最新作『Radical
Connector』は、R&Bの要素を変形させた、マウス・オン・マーズ流のストレンジ・ディスコでスマッシュ・ヒット。昨年の「METAMORPHOSE」でもベスト・アクトとの評判が高かった火星の鼠が、再来日を望む声高まる中、さらに進化した彼らの現在をお披露目です。
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■ DER PLAN(デア・プラン)
なんと11年ぶりのニュー・スタジオ・アルバム『Die Verschwoerung』を2004年に発表し復活を遂げたジャーマン・ニューウェイヴ・バンドの重鎮、デア・プランは、ユーモア溢れるエレポップで多数のファンを今も抱えるアタ・タック・レーベルのオーナーであるFrank
FenstermacherとMoritz Rrr(現在はMoritz Rと名乗っている)、そして元DAFでソロではピロレーターとしても活動するKurt
Dahlkeの3人によって構成される、トリオ・ユニット。極端に脱力気味のへなへなシンセ・サウンドがお間抜けかつお茶目なアヴァンギャルドさを演出する彼らのテクノ・ポップが後進に与えた影響はあまりに大きい。代表作は『Geiri
Reig』(80年)『Die Letze Rache』(83年)『Japlan』(85年)『Die Peitsche
Des Lebens』(91年)ほか。また、音楽性のみならず、その特異なヴィジュアル面での話題も豊富で、Moritz
Rrr(デペッシュ・モードやサン・ラのアルバム・ジャケットを手掛けていることでもよく知られている)の、子供のようなユーモアとウィットに富んだヴィジュアル・センスが遺憾なく発揮された、手作りの大道具・小道具が飛び交うそのステージは、すでに音楽界の伝説として伝えられている。楽器演奏を捨てて徐々にパフォーマンス中心の内容へと変化を遂げていった彼らのライヴが、2005年の現在、どのようなものになっているのか、興味は尽きません。尚、来日は『Die
Verschwoerung』にて復活後のメンバー、Moritz Rrr、Achim Treu、JJ Jonesの3人です。 |
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■ LALI PUNA(ラリ・プナ)
シンガー/キーボディストのValerie Trebeljahrの構想によって、ミュンヘンで誕生。その後NOTWIST/タイド&ティクルド・トリオのMarkus
Acher、コンソール/タイド&ティクルド・トリオのChristoph Brandner、現ISO68のFlorian
Zimmerが加わり、バンドとしての活動を開始する。99年にはファースト・アルバム『Tridecoder』を完成、ポップでソング・オリエンティッドな電子音楽のスタイルを打ち立て、瞬く間に話題に。続くセカンド・アルバム『Scary
World Theory』(2001年)はファースト以上の成功を収め、名実ともにポップ・エレクトロニカの総本山、モール・ミュージックを代表する存在へ。しかしその後Florian
ZimmerはISO68に専念するためバンドを脱退、代わってChristian Heißが加入。2003年のEP「Left
Handed」発表を経て翌年、
アビーロード・スタジオで録音されたサード・フルレングス・アルバム『Faking The Books』発表。大胆にギターを取り入れ、よりバンド・サウンドへのアプローチを強化させたラリ・プナのライヴが、この初来日で遂に確認できます。 |
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■ MIA.(ミア)
ドイツではチックス・オン・スピードやル・ティグレなどと肩を並べるメジャー級の超大物エレクトロ・パンク・バンド、ミア。レゲエやハウスのテイストをロック・フォーマットでごちゃませにした、弾むような勢いのあるディスコでニューウェイヴでスピーディーでポップなサウンドは、一部で“ノー・ダウト・ミーツ・チックス・オン・スピード”などと形容されている。女性シンガーのMiezeを中心にした、バースト気味のガーリーなセンスもドイツ本国で話題沸騰。これまでにファースト・アルバム『Hieb
& Stichfest』、また、「Alles Neu」「Verruckt」「Kreisel」といったシングルをそれぞれ2002年から2003年にかけて発表。そして2004年にサウンドの幅をさらに広げたセカンド・アルバム『Stille
Post』を発表したばかり。 |
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■ KANTE(カンテ)
Sebastian VogelとPeter Thiessenが中心となって結成。97年にKITTY-YOからファースト・アルバム『Zwischen
den Orten』を発表(レコーディングの半分は元デア・プラン/ピロレーターのKurt Dahlkeが担当)、ハードコアからの影響が色濃いコラージュ的なサウンドで注目を集め、98年にはドイツの『Spex』誌において「ベスト・ニューカマー・アクト」に選出される。その後セカンド・アルバム『Zweilicht』(2001年)以降は、よりヴォーカルと歌詞に比重を置いた、ポップ寄りのアプローチに変化を遂げ、ドイツEMIからのメジャー・リリースとなった現在のところの最新作である『Zombi』(2004年)は、サヴァス&サヴァラス的なサウダージ感覚をも兼ね添えた、洗練された電子ポップを披露、現在、ドイツ国内ではもっとも高い認知を誇るバンドのひとつに挙げられるまでに成長を遂げている。なお、2000年にバンドへ加入したThomas
LeboegはIso68のメンバーでもあり、また、バンド設立者のSebastian Vogelは、AGFがメンバーであるエレクトロニック・バンド、Laubにも参加。 |
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■ MONOLAKE(モノレイク)
コンピュータ・ジェネレイテッド・ミュージックに対するオープン・プロジェクトであるモノレイクは、95年にロバート・ヘンケとゲルハルト・ベールズによって結成。ベーシック・チャンネルが運営するDubplates
& Masteringのマスタリング・エンジニア、あるいはableton Liveを開発したソフトウェア・デベロッパー、そしてもちろん比類なきユニークな音楽の作り手として、多方向から音楽のパッケージングに関わる。ベーシック・チャンネルを母体とするチェイン・リアクションからのデビュー以降は、同じく関連レーベルのDIN、そして自らのレーベルであるインバランス・コンピュータ・ミュージックから、13枚のシングルと5枚のアルバム、1枚のミニ・アルバム(「Gobi.
the Desrt EP」)、1枚のソロ・アルバム(『Signal To Noise』:ロバート・ヘンケ名義)、1枚の別名義作品(『Floating
Point』:ロバート・ヘンケ&ゲルハルト・ベールズ名義)などをそれぞれ発表しており、独特のクールで冴え冴えとした音響空間に熱狂的な支持が集中している。なお、ゲルハルト脱退後、しばらくはソロ・プロジェクトとしてモノレイクを継続していたロバート・ヘンケだが、現在、モノレイクは2001年の『Cinemascope』に収録されていた幾つかの曲で共に作業をしていたT++とのコラボレート・プロジェクトへと、その姿を変化させてきており、今回の来日では、ロバートとT++2人でのライヴを日本で初披露。また、2人の制作による初フル・アルバム『Polygon_Cities』も間もなくリリース予定。
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■ POLE(ポール)
元Dubplates & Masteringのマスタリング・エンジニアであったステファン・ベトケのソロ・プロジェクトで、4
POLEフィルターを駆使したディープなフィルターワークをその音楽の基盤とすることから、ユニット名をポールと名付ける。ベーシック・チャンネルが運営するベルリンのレコードショップ、ハードワックス傘下のDINからまずは12インチを発表し、続く青・赤・黄色のアルバム3部作(『Pole
1』『Pole 2』『Pole 3』)で、ミニマルダブの完成型に到達した。その後初期作品のリミックス盤『R』を経て、2003年の4thアルバム『Pole』では、ビート・アプローチに大胆な変化を導入、ルーツ・ダブの要素とヒップホップのビート感覚を主軸に、変化を恐れない姿勢を見せつけ、ファット・ジョンとのコラボレートも話題となる。また、自身でレーベル、スケープも運営しており、キット・クレイトンやバーント・フリードマン&ザ・ニュー・ダブ・プレイヤーズ、ヤン・イリニックらの名作を世に送り出したこのレーベルは、以降のエレクトロニック・ミュージックにおける勢力地図を一変させた。貫禄のあるどっしりとしたライヴは圧巻。
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■ APPARAT(アパラート)
T.Raumschmiereと共にシットカタパルトを運営し、モードセレクターと共にビッチ・コントロールのブレイクビーツ部門の最先端でもある、つまりベルリンのダンス・ミュージック・シーンでもっともポピュラリティを獲得している二大レーベルの顔役がこのアパラート。もともとはドラマーであったSascha
Ringのソロ・プロジェクト で、ビッチ・コントロールからのリリース作品に顕著な破天荒なブレイクスや、シットカタパルトでのロック寄りのパフォーマンスなどで多くのリスナーからの支持を獲得する一方、ネオ・ウィージャから発表された「Shapemodes
EP」での繊細なサウンドスケープが高い評価で受け入れられたりと、非常に幅広いサウンドが特色。これまでのリリースは『Multifunktionsebene』『Duplex』のアルバム二枚、及びシングル/リミックス/コンピレーション参加多数。モードセレクターとはモデラートとしても活動。今年になってリリースされた「Silizium
EP」は、亡くなったBBCのジョン・ピールへ捧げた追悼作品。サード・アルバムも間もなく発表予定。 |
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■ PINK ELLN(ピンク・エルン)
90年代初頭からアトム・ハートのパートナーとして活躍しているピンク・エルンは、ピンク・エルン&アトム・ハートの名義で“世界で最初のテクノのライヴ盤のひとつ”である「Elektroniikkaa」を91年にリリースしている。初期はトランスやプログレッシヴ・ハウスの色合いが強かったが、徐々に作風をミニマルなものへと移行しており、ここ最近のリリースでは、カナダのCynosureからリリースした「Badminton
EP」(ブッチ&ピンク・エルン名義)や、ルチアノのレーベル、カデンツァ(Cadenza)からリリースされたばかりのNSI名義(サン・エレクトリックのマックス・ローダバウアーとのプロジェクト!!)での「Max
Binski」など、優れたクリック/ミニマルハウス作品を量産。また、リカルド・ヴィラロボスとリック・イ・マーティン(Rick
y Martin)名義で活動するサンチアゴ出身のダンディ・ジャック(セニョール・ココナッツのイメージ・キャラクターで、ココナッツのアルバム『Gran
Baile Con...』のジャケットでマラカスを振っているのもダンディ・ジャック)と共に、ポップ・テイストのダンス・トラック・ユニット、ジーク・ウーバー・ディー・ゾンネ(Sieg
Uber Die Sonne)としても活動しており、今年に入って行われたジーク・ウーバー・ディー・ゾンネの来日パフォーマンスでも、そのエネルギッシュなライヴが絶賛された。本公演ではアトム・ハートとのタッグでデュオ・セットを敢行。
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■ ISO68
元ラリ・プナのFlorian Zimmerと現カンテのThomas Leboegによるデュオ・プロジェクト。室内楽的な生楽器演奏をエレクトロニクスで綴じ合わせ、ダブやジャズ、アンビエントの要素を昇華した、優美で穏やかなエレクトロニカを奏でる。中でもブラシを多用した軽快なドラミングとミニマルなアコースティック・アンサンブルが丁寧に溶けあったThomas
Leboegのソロ12インチ「Flora / Between」(T. Leborg名義)や、ISO68としてのファースト・アルバム『Mizoknek』(2002年)は、ここ日本でも一部の熱心なファンを獲得、静かに作品が広まっていった。その後セカンド・アルバム『Here
/ There』(2003年)、及びキャレキシコやクリストフ・カルツマン、現ヴァーティカル・フォームのCorker
/ Conboyら、幅広いジャンルのアーティストがリミキサーとして参加した『Here / There』のリミックス・アルバム『Here
/ There Played By』(2003年。以上すべてハウスムジークより)によって、ワールドワイドでの認知をさらに広げる。この初来日ショウでは、3人編成でのステージングが予定。
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