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大谷能生『「河岸忘日抄」より』

GRAM0PHONE 1 / HEADZ 86 
¥ 2,500 (tax incl.) ¥ 2,381 (without tax)
2006.12.13 on sale

音楽批評家としてだけではなく、菊地成孔との共著、simやmas他ミュージシャンとしての活動も目覚ましい大谷能生が初のソロ・アルバムをリリース。
HEADZ内でスタートする言葉(Gram)と音(Phone)のレーベル、GRAM0PHONEの第一弾作品。
ゲストとして、12月にeast worksよりソロ・アルバム『into the black』をリリースするsimの大島輝之、11月にvectors/HEADZよりueno名義でソロ・アルバム『ハスノス』
を発表したばかりの植野隆司(テニスコーツ)が参加。
ミックスはmasのヤマダタツヤが担当している。堀江敏幸の『河岸忘日抄』(新潮社)の大谷自身による朗読に、自ら作・編曲を手掛けたサウンドをミックスさせ、独自の録音作品を完成させた。


 文字で書かれたものを、声に出して人前で読む。
 そのときに生まれるいろいろな感情を、もうちょっと正確に把握してみたい、というところ
から、幾つかの作品を作ってみようと考えました。
 書かれた文字の中にはどんな声が含まれているのか。または、含まれていないのか。
 朗読と歌唱はどれだけ、どのように違うのか。
 文字を声に出すこと、または、声を文字にすることで、何が失われ、何が生まれるのか。
 詩を声に出すことは、誰かに唄いかけることではないのか。その誰かとは?
 こういったことを、録音=再生メディアの存在が音楽流通の基盤となっている現在、
 つまり、聴き取ることが不能のままでも、たった一度しか存在しなかった声を、
 そのまま反復=記号の領域に刻むことが出来る現在の作品環境において、
 あらためて経験してみること。
 それによって「言葉」だけでなく、もう一度、「音楽」本体の幹も太くしてゆこうとすること。
 こうした作業の手がかりとして、現在、日本で、もっとも素晴らしい散文をお書きになって
いる堀江敏幸さんの作品をお借りすることが出来たのは、存外の幸せでした。堀江さんありが
とうございます。
 雨月物語では、山中、西行の唄いかけに答えて、魔道に墜ちた崇徳院が現われますが、
 この作品を聴いてくれた人の暗闇に、少しでもあやしいものかげが動いてくれればいいな、
 と思っています。

 2006年11月 大谷能生

原作: 堀江敏幸『河岸忘日抄』(新潮社)
朗読、作曲、編曲、演奏、録音、編集: 大谷能生
Additional player: 大島輝之(E. Guitar)from sim、Veno Tagashi(A.Guitar)
from Tenniscorts
Mix: ヤマダタツヤ(mas)
Mastering: 庄司広光(sara disc)
Producer: 大谷能生

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